接続詞の徹底解説サイト

「when」「if」「that」「because」のより深く、詳細な使い方を学びましょう。

1. when (〜するとき)

when は、ある出来事が起こる「時」を示す従属接続詞です。主節の行動が、when節で示される行動と同時に、またはその直後に起こることを意味します。時を表す副詞節を導き、文全体に時間の情報をもたらします。

理論と用法:

  • 時制の一致: when節が未来の出来事を指す場合でも、when節内の動詞は現在形を用います。これは、時を表す副詞節の一般的なルールです。
    例: I will call you when I arrive. (私が着いたら電話します。)
  • 主節とwhen節の位置: when節は主節の前にも後にも置くことができます。when節が文頭に来る場合は、コンマ (,) で主節と区切ります。
    例: When it started to rain, we went inside. / We went inside when it started to rain.
  • 「〜の時に」の他にも: 「〜するとすぐに」「〜するたびに」といったニュアンスで使われることもあります。

注意点:

  • 「when」と「while」の違い: 「when」は特定の時点や短い行動を指すことが多いのに対し、「while」は継続的な行動や期間を指すことが多いです。
    例: I was cooking when she called. (彼女が電話してきたその時に料理をしていた) vs. I was cooking while she was reading. (彼女が読書している間、私は料理をしていた)

例文:

  • When I came home, my dog wagged its tail.
    (私が家に帰ったとき、犬はしっぽを振った。)
  • She was listening to music when the phone rang.
    (電話が鳴ったとき、彼女は音楽を聴いていた。)
  • Please tell me when you are ready.
    (準備ができたら教えてください。)

2. if (もし〜ならば)

if は、ある条件が満たされた場合に何かが起こることを示す従属接続詞です。「もし〜ならば」という意味で、仮定や条件を表す副詞節を導きます。

理論と用法:

  • 条件節の時制: whenと同様に、if節が未来の条件を指す場合でも、if節内の動詞は現在形を用います。
    例: If he comes, I will tell him. (もし彼が来たら、彼に話します。)
  • 仮定法: 現実とは異なる仮定や、実現可能性の低い仮定を表す際に仮定法が用いられます。
    例 (仮定法過去): If I were a bird, I could fly. (もし私が鳥なら、飛べるのに。)
    例 (仮定法過去完了): If I had known, I would have told you. (もし知っていたら、あなたに言っただろうに。)
  • 「〜かどうか」の意味: 間接疑問文で「〜かどうか」という意味の名詞節を導くこともあります。この場合、副詞節ではなく名詞節になります。
    例: I don't know if he will come. (彼が来るかどうか知りません。)

注意点:

  • 「if」と「whether」の違い: 「〜かどうか」の意味で使う場合、「if」と「whether」はしばしば交換可能ですが、前置詞の目的語やto不定詞を伴う場合は「whether」が好まれます。
    例: I'm not sure whether to go or not. (行くべきかどうか確信が持てない。)

例文:

  • If it rains tomorrow, we will stay home.
    (もし明日雨が降るなら、私たちは家にいるだろう。)
  • You can succeed if you work hard.
    (一生懸命働けば、成功できるだろう。)
  • Ask him if he needs help.
    (彼に助けが必要かどうか尋ねてください。)

3. that (〜ということ)

that は、動詞や形容詞の後に続き、その内容を説明する名詞節を導く従属接続詞です。「〜ということ」と訳されることが多く、文の目的語や補語の役割を果たします。thatは省略されることも非常に多いです。

理論と用法:

  • 名詞節の導き: 動詞 (例: think, believe, say, know) や形容詞 (例: sure, glad, happy) の後に続き、その内容を示す節を導きます。
    例: I hope that you are well. (あなたが元気であることを願っています。)
  • thatの省略: 口語では、thatは目的語となる名詞節を導く場合によく省略されます。ただし、that節が文頭に来る場合や、that節が主語の役割を果たす場合は省略できません。
    例: I think (that) he is right. / That he passed the exam is surprising. (彼が試験に合格したことは驚きだ。)
  • 同格のthat: 名詞の後に続き、その名詞の内容を具体的に説明する同格節を導くこともあります。
    例: the fact that he lied (彼が嘘をついたという事実)

注意点:

  • 関係代名詞のthatとの混同: 「that」は関係代名詞としても使われますが、接続詞の「that」は完全な文を導くのに対し、関係代名詞の「that」は不完全な文を導きます。
    例 (接続詞): I know that he is honest. (彼が正直だということを知っている。)
    例 (関係代名詞): This is the book that I bought yesterday. (これは私が昨日買った本だ。)

例文:

  • I think that he is kind.
    (私は彼が親切だと思います。)
  • She said that she was busy.
    (彼女は忙しいと言った。)
  • It is important that you study hard.
    (あなたが一生懸命勉強することが重要です。)

4. because (〜なので、〜だから)

because は、ある行動や状況の「理由」や「原因」を示す従属接続詞です。「〜なので」「〜だから」という意味で、理由を表す副詞節を導きます。

理論と用法:

  • 理由の強調: 主節の行動や状態の直接的な原因や理由を明確に示します。
    例: I stayed home because I was sick. (病気だったので家にいた。)
  • 文頭での使用: because節は文頭に置くことも可能ですが、その場合、主節との間にコンマ (,) を置きます。口語では文頭に置かれることは少ないですが、強調したい場合などに使われます。
    例: Because it was raining, we cancelled the picnic.

注意点:

  • 「because」と「because of」の違い: 「because」の後には「主語 + 動詞」の節が続きますが、「because of」の後には名詞句が続きます。
    例: I was late because I missed the bus. (バスに乗り遅れたので遅刻した。)
    例: I was late because of the heavy rain. (大雨のせいで遅刻した。)
  • 「because」と「since」「as」「for」の違い:
    • since / as: 理由が聞き手にとって既知である場合や、副次的な理由を述べる場合によく使われます。「〜なので(当然のこととして)」というニュアンス。
    • for: 理由を補足的に述べる接続詞で、文頭には置けません。やや堅い表現で、主節の後にコンマを置いて理由を付け加える形が多いです。

例文:

  • I was late because I missed the bus.
    (バスに乗り遅れたので遅刻した。)
  • He is happy because he passed the exam.
    (彼は試験に合格したので、嬉しい。)
  • She couldn't come because she had a fever.
    (熱があったので、彼女は来られなかった。)